東京宝島会議

文化

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東京宝島紹介ムービー(30秒版)

東京宝島webサイト https://tokyo-treasureislands.jp/

2019.11.25・26参加レポート

 東京・赤坂での宝島会議、11島からそれぞれの代表(私はたまたま日程が合ったので参加、みなさん忙しいのです、、)が集まり、各島でまとめた島ブランドコンセプトの発表、意見交換をしました。小笠原の方は船で着いたばかりで、魚サンで登場してました(笑)

重厚な会議室で私は見てるだけなのに緊張しました。皆さんの発表素晴らしかったです。

各島の発表をみて、当たり前ですが他の島にも色んな人が住んでいて、 それぞれの魅力があり、それぞれの島の住人にしか分からない問題、課題があることを知りました。

同じ東京の島とは言っても、深く関わったこともなく、 また同じ島なので特別観光に行きたいと思ったり調べたことも無かったので、 今回の島会議に参加し同じ島でもこんなに違うんだ!と意識が変わりました。

そしてそれぞれの島の人が島に誇りを持ち、島がどうしたらもっと良くなるか考えて行動している事に感動しました。 青ヶ島の人たちももちろん誇りを持ち、考えていると思いますが、内に秘めるタイプの人が多いように思います、、 (お酒が入れば別ですが)

青ヶ島は人口がどんどん減り、子供も少ない、この先どうなるんだろう?と皆危機感は持っているけれど 毎日生きることに必死だと思います。 両親を見ていると、本当に島での生活は毎日毎日やることがあるし、休みなんてないようなもの、 でも全部自分で、自分たちでやるからこそ皆繋がっているのだと思います。

初めて参加した青ヶ島での島会議の時みんなの話を聞いて、結局なにをやるのか、どうしたいのか分からないままでしたが 今回の東京での宝島会議で少し理解したように思います。

 また別の話にはなりますが私が東京で知り合った人に「すごい良いところだね!ここで居酒屋やればいいじゃん!とかやれこんなビジネス や企画楽しいんじゃない?」なんて言われたときのモヤっとした気持ちの正体も分かった気がします。 観光客に来てもらうことは嬉しいこと、だけどたった160人の島でみんなそれぞれの生活がある。 青ヶ島の自然の厳しさ、本当に危険な天候や場所もあり もし何か事故や事件があれば自分たちで解決しなければならない。(もちろん駐在さんが居ますが一人の力では解決できないこともあります)新しいことを取り入れるには+になることだけではありません。特にこの小さな島では何か始めようとしたら内地の何倍もの困難があるのです。(輸送、コスト、人手、天候など、、)

大げさに思うかもしれませんが、島に出入りする人が増えるということは、その分事故や事件が起こる可能性も大きくなるということだと島の人は身をもって感じていると思います。

今年の八丈島での海難事故( https://socialnews.rakuten.co.jp/link/2299266 )は大変ショックでした。 人の命の重さに違いはありませんが、私がその立場だったら、もし自分の家族や仲間を失ったらと思うと。

 今回ステディーツアーとして、日本ドローンアカデミーにお邪魔してきました。ドローンについても懸念すべきことがあるなんて今回島会議やこちらで話を聞くまで考えたことが無かったです。 ‘景色キレイ!ドローンで撮影!いいじゃんいいじゃん!’そんな感じでした。 私もまさに観光客と同じ考えでした。 ですが法律やルールを守らないといけないこと、墜落や人に当たれば怪我をすることも良くわかりました。 実際に青ヶ島でも観光客が無許可でドローンを飛ばしたり、回収できない場所に墜落してそのままになっている問題があるそうです。また、もし島の子供たちに怪我でもあったらと思うと気が気ではないですね。

 子供は万国共通どこの子供も可愛いですが、やはり私は青ヶ島で育った人間なので 島で生まれた子、ご両親が島を選んで島で育てている子供たちは特別に可愛いし家族のように思います。 本当に一番は子供たちが笑顔で暮らせることです。 島がどうなったら嬉しいか、漠然としていますがそれは島で笑顔で暮らせる人が増えることだと思います。

島民が増えればもっと楽しくなると思います。 狭い人間関係なので合わなければつらいと思いますが、人口が増え選べるコミュニティが増えればその問題も緩和されるかも。 じゃあどんな人が島に住みたいと思ってくれるかというと、やっぱり島に来て最高に楽しかった!と思ってもらうことだと思います。

楽しんでもらうには、ルールを守ること、事前に調べて厳しさも知ってもらうこと、島の人に敬意をもって接してもらうこと。(私とかにはぜんぜん良いですけど島の重鎮のおじいさん等はマスコットキャラクターではありません。仙人とかテレビでいじりすぎです)

そのために青ヶ島側も知ってもらう努力、扉を開放しながらも厳しさも伝えることが必要だと思いました。 絶海の孤島、来る人を拒む島なんてイメージそのままじゃ本当に奇特な人しか来ませんからね。 青ヶ島に興味のある人と、青ヶ島の人を繋ぐ、そんなことができたらいいなと二日間を通じて感じました。 知らない場所に行きたい側、知らない人が来る側、どちらも不安です。それを少しでも解消し近づけていきたいです。

私も旅行が好きでいろいろなところに行きましたが、いい旅だったと思える旅は怪我やトラブルなく、楽しく帰れる旅です。そして知らない土地で見知らぬ私に優しくしてくれた人たちには本当に心を洗われます。

 子供のころ、母は山の方を一人で歩いてる観光客を見かけると「どこにいくの?ついでに乗せましょうか?」などと声をかける人でした。人見知りだった私はそれが嫌で「どうして見ず知らずの人に優しくするの?」と聞きました。すると母は「人に優しくしたらそれがあんた達に返ってくると思うから。人に優しくされるようにだよ」と。ペイフォワードかよと。子供心にはよく分かりませんでしたが本当にその通りでした。15歳で東京にでてからたくさん人に優しくされました。

素敵な映画ですよね。

 話が脱線しましたね。他にもフォトツーリズムオーガナイゼーション( http://jpto.jp/ )、離島キッチン (http://ritokitchen.com/ )を訪問させて頂きました。どちらも志が素敵な企業さんでした。

とりあえず私はまずこのブログから青ヶ島のことを発信していきますのでよろしくお願いします!

あと人に優しく。おわり。

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