青ヶ島の東台所神社は青ヶ島で一番高い場所にある神社。縁結び神社だがその俗伝はちょっと怖い。
“新神”とも呼ばれる浅之助は、名主七太夫の倅で、宝暦七丁丑(1757)正月十五日、斧で七人を切り殺し、四人を傷つけ、入水して自滅した男である。また、「おつな」は浅之助の恋人だったといわれる女性で、浅之助が死んだ(島民に殺された、という説もあり)あと、自害したといわれている。
浅之助とおつなが何時から東台所の峰に祀られるようになったのか、明確になっていないが、天明の大噴火を浅之助の御霊の「祟り」と感じた島民によって、天保の還住・起こし返しの中で祀られたのではないかと、わたしは推測している。いずれにせよ、“新神”という名はハヤムシにたいしての“新”神の義である。すなわち、東台所の神は本来、テンニハヤムシサマだけだったのである
http://deirahon.com/sub/DE/DE42.html
浅之介の恋は叶わなかったけど、今は縁結びの神社として大事に祀られている。場所は集落から坂を上へ上へ登り、途中からは車も入れない、草を刈って土を踏み慣らした道。細い竹が生い茂って、風で揺れるたびに何か竹藪から出てくるのかと思うほどバキバキッと不気味な音がする。
前に夕方ごろ登っていると上の方からかすかに女性の声で島唄が聞こえてきてびびった。普通に島民がタケノコ取りに来てました。
しばらく進むと、鳥居がある。鳥居の奥の石段を登っていくと東台所神社、右の道を登っていくと大凸部に辿り着く。
写真では伝わらないけど、この先の石段は手をついて登るほど急勾配!ほぼ直角です。昔の人はこんなところに石段を積んで、木材を運んで社を建てたなんて信じられませんね。今はあまり頻繁に神社を訪れる人は居ませんが、昔の神職についていた人はこの石段を登ってお参りしていたと思うとすごいですね。
昔は青ヶ島では神様に仕える巫女が居ました。私の曾祖母が巫女でした。誰でもなれるものではなく、ミコケ(巫女気)と呼ばれる霊的素質を備えている人が巫女になります。巫女に選ばれた人は神様を宿す儀式をすると体が勝手に踊りだすのだそうです。母はその光景を見たことがあるのですがとても人間のできる動きではなく高く跳んだりしたそうです。
曾祖母は予知夢も見る人で、私が子供の頃曾祖母から朝早く母に電話があり「車が庭に入ってくる夢を見た。事故をするから出かけるな」と。母も曾祖母の力を信じていたのでその日は出かけないと決めていたのですが何故か夕方になって車に乗ってしまいました。そしてバイクと正面衝突。大きな怪我はなかったですが子供ながらに引きましたね。怖すぎます。
今は青ヶ島に巫女は居ません。勝手に目覚めるとかもないです。儀式をして、神様を体に降ろすものなのです。
でも母は霊感あるみたいですよ。私が東京に居た頃めったに連絡は取らなかったですが、私が怖い話にのめり込んで朝まで怖い話漁ってたら「あんた大丈夫?」と電話してきたり、金縛りが続いていた時に母の言う通りに塩を盛ったら金縛りがなくなったり、、、弟は事故した直後に「事故に気をつけろ」と連絡が来て遅いわ!と言ってたり。親だからなんとなく子供の事分かるだけの話かもしれないですけどね。
私は霊感はありません。オカルト大好きなくせにビビりなので怖い場所も行かないし。
話がそれましたが、東台所神社は青ヶ島に来たら必ず訪れて欲しい場所のひとつです。ただ1人だとちょっと怖いのですけどね。
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