父の一周忌を終えて

ひとりごと

今年の夏の話になりますが、初盆と一周忌、立て続けでしたが昨年の大変さに比べると穏やかに執り行うことができました。この一年、父母の夢であった民宿をオープンし最初はたくさんの方に来てもらえたのですが4月からの緊急事態宣言で大々的に集客も出来ず不安の中、母の明るさと家族がいることで乗り越えた事、父に胸を張って報告していいんじゃないかなと思いました。

でも、父はどこに居るのか?墓の下にいるのか?仏壇にいるのか?

私は今も家の隣の小屋に居ると思ってます。父の釣り道具と、スカパーの釣りチャンネルと相撲の雑誌が積み重ねられたあの小屋で、釣りの道具をいじったり、船を出す準備をしているでしょう。

船が出せない日はレースがあれば馬に懸けて、夕方からお酒を飲んでいるでしょう。

6時には家族そろって夕飯を食べる。子供の頃は毎日朝ごはんと夜ご飯は家族そろってでした。仕事でも必ずご飯の時間には戻ってきて全員で食べるのです。

ずっと夜勤と日勤を繰り返す仕事でした。夜勤明けの朝帰ってくると、 「起きろ~」 と子供部屋の窓を外から叩いてたのをよく覚えています。不機嫌に起きたよと窓を開けると父はにこにこしていました。

なんとも感情表現が不器用な人でしたが、ご飯はみんなで食べるというのは父の理想の家族像だったのでしょうか。

人の死を初めて身近に感じて、人生は長いようでそう長くはないのだと感じました。やりたい事全てをやるには人生は短すぎる。自分にとって何が幸せで、何が大切なのかを改めて考え始めた1年でした。

もうすぐ11月も終わり。民宿も沢山のお客さんに来てもらってます!さすが母のやっている事は間違ってなかった。これから寒くなってまだまだコロナも気を付けていかなければです。先が見えない昨今ですが、目の前にあることからしっかりと、そして何より幸せであることを優先して頑張っていきましょ〜!

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